アクション1

1回目は作業はせず、ご飯をごちそうになるだけとした。2月25日。
長いプロジェクトになるのだから、作業するのは次回以降でもいい。
1回目の話し合いで決めたことや、知りたかったことは以下の通り。
・家内のものはどのくらいあるのか。
・最終的にどういう状態がよいのか。
・期間的なイメージ

これに対し、あまり明確な本人の希望は伺えず、こちらの話にただ同意するような感じになってしまった。一応の合意としては段ボールがなくなること、期間は2カ月くらい。

私から提案した、あまり捨てたくないというのは、全部捨ててください、と言われた。
本の図書館寄贈も、基本的には捨てましょうとのことだった。
その他、在庫のコントロール(食品や台所消耗品など)や、転ばないように、と思ったが、あまり興味を引いてもらえていない雰囲気。
ただ、予想に反して、捨てる気満々で、驚いた。

 

思わぬ効果

義父の家のことを始める前に、自分の家の不用品も処分した。人のものを捨てるのに、自分の物が残っていたら何かおかしいと思ったので。

その結果、何年も捨てられなかった物や、手放そうと思って手放せなかった物をかなり整理できた。ヤフオクに出した物もあり。

これは思ってなかった効果。

 

また、話を聞いた会社の友達は、これまで何年も捨てていなかった段ボールをいくつか潰して(もちろん中身は整理して)捨てたとのこと。

 

東京で暮らしていたら、一番高いのは居住費、とはよく聞くし自分でも言うけど、何年もしまってきたものを捨てるのはエネルギーがいる。

 

これは義父効果だ。もちろん、本人はあずかり知らぬことだけど。

 

気を付けようと思ったこと

手伝ってほしいとは言われたけど、業者さんのようにすべて捨てるという訳ではないのだから、そこは間違えないようにしようと思った。私は動き始めると、少しやりすぎる傾向があるし。

 

個人の生活しているところに手を付けるのだから、なるべく失礼のないように。多少は許してもらうとしても。何が大事で、何が不要かは私には判断できない。

一方で判断する側は、捨てるモードになればどれも捨て、残すモードになればすべて残すようになりがちだと思う。それはどちらもよい状態ではないので、そうなったら休憩するか、その日はそこまでに。

ダイエットと同じで、勢いよく気合いを入れて始めると、えてして挫折も早いので、なるべく普通の感じで、日々の出来事として進めたいと思った。どのみち長丁場、短期決戦でどうこうなるものでもない。途中でへこたれないように。

 

そして、断られてしまったら、それ以上私が出来ることはなくなってしまうので、続けられるようにしようと思った。

 

部屋について考えたことと、ゴールの設定

人は自分の好きなように暮らすべきだと思っている。

他の人から見て、散らかっていようとオシャレであろうと、住んでいる本人が気に入っているならそれが完璧なのだし、許容できると思っているならそれでいい。周りがとやかく言うべきではない。

 

義父は、断捨離をしたい、すべて捨てたいとのことだったけど、人が生活している以上、全部は捨てられない。一般的に、まだ使える物や、この先使うもの、あれば使う(かもしれないもの)を捨てるのは難しい。

なので、「見えるところにある段ボールはなくす」「服は取りやすくする」「在庫の管理がしやすいようにする」くらいをゴールにできれば、と思った。

あまり厳格に決めてもその通りには行かないので、あとは流れで。

元々、社交的な人なので、家に友達が呼べるくらいになるといいな、と思った。

 

事の始まり

事の始まりは、2月に義父から断捨離を手伝ってほしいと言われたこと。

引っ越してきたときの段ボールが、何年もそのままになっているので、なんとかしたい、と。

部屋にある段ボールは、私も前から気になっていて、手伝いに行きますよとは言っていた。とは言え、片付けに婿を使うのは気持ちのハードルも大きいだろうし、手伝うのは難しいだろうと思っていた。

なのに、義父の方から手伝ってほしいと言われたので、器の大きい人だなと驚いた。

会社を興し、人を雇い、そして周りに迷惑をかけない形で会社を閉めた義父のことは、以前から本当に偉い人だと思ってきたけど、そういう社会的な偉さと、個人としてどうかというのは必ずしも一致しないこともある。

でも、このことで改めて本当にすごい人だな、と思った。

 

初めに思ったのは、あまり捨てたくないということでした。

義父の家には物がたくさんありましたが、私はあまり捨てたくないなと思いました。

というのは、物はすべてなんらかの理由や思いがあって、私はそれを知らない訳です。実際には家のサイズに対して物が多すぎだったので、全部残すのは物理的に無理でしたが、だからと言って物と一緒に思いまで捨ててしまっていいというものでもない、かなあ、と。

正直なところ、よく分からないのですが。

でもここまでの歴史がある訳だから、それは大事にしたいと思いました。

 

服が多かったので、どの服にもアクセスできるような状態に。

本も多かったので、この先読まなさそうな本は図書館に寄贈。

食品などの在庫が多かったので、在庫量の把握と管理がしやすいように。

床の物につまづいて転んだりするのは心配だったので、床置きは基本ナシの方向で。

家にお客さんを呼べるくらいに。そしたら楽しいと思うので。

 

自分が物の整理や処分が苦手なので、『どんどん捨てましょう』という風には考えられませんでしたし、それでいいかな、と思いました。